EDHにおける”相棒”の存在

 こんにちは。京大MTGサークルで老害をやらせてもらっているザイマです。この記事が掲載される頃にはイコリアが発売されていることかと思います。イコリアのカードの評価については後輩たちが素晴らしい記事を揚げてくれているのでそちらに任せます。

 今回、僕が話すのはそう、

相棒!!

 古今東西、様々なカードゲームを題材にした漫画・アニメがあり、そしてそれらの主人公達には常に相棒がいましたよね。

 彼らは時として主人公をピンチから助けたり、主人公と共に強くなったり、はたまた切り札を出す為の生贄となることで物語を盛り上げてきました。このような”相棒”をMTGでも導入するというのですから全てのプレイヤーがさぞ胸を熱くさせていたことでしょう。

 相棒の細かいルールに関しては説明を省き、ここでは相棒の特性と統率者との相性に関して考察していきたいと思います。また、今回は”相棒”に焦点を当てているので相棒持ちをメインデッキに入れた場合や、統率者にした場合に関する評価は行いません。

 今回のイコリアで解禁された相棒は9枚(え?カワウソ?知らない子ですねぇ…)。それぞれが各ギルドカラーに属しています。またヨーリオンに関してはEDHというフォーマットのデッキ枚数制限から相棒にはできないので、選べる相棒は実質8枚となります。 

 まずは深海の破滅、ジャイルーダから。このカードはガイガン版があり、ファンは使いたくて仕方のないカードだと思います。出た時にランダムですがクリーチャーを釣って来ることが出来るのでなかなか良い相棒なのではないでしょうか。構築制限はデッキが全て偶数であること…

ってソルリン入れれへんやん!!

 他にも青黒を含みリアニメイトを駆使するデッキなら欲しい納墓や再活性も入れることが出来ませんし、青黒リアニ統率者の代名詞とも言えるスカラベの神の相棒にもできません。

 

 また、偶に見かける虚空の選別者が致命的です。見かけたら即投了ですね(笑)こんなジャイルーダですが、ぴったりの統率者がいます。それはずばり旧ラザーヴでしょう!このラザーヴ、相手の墓地にクリーチャーが落ちる度にそれのコピーになることが出来ます。しかも呪禁が残る!すなわち、ラザーヴがいる状態でジャイルーダを出して相手のデッキから破壊不能生物が落ちようものなら、統率者が最強生物になっちゃうわけですね!これは胸熱ですね。ジャイルーダで自分のデッキから釣って来るカードとしては深海住まいのタッサや灯の分身なんかが楽しそうですね。

 お次に考察していくのは湧き出る源、ジェガンサ!正直かなり頼もしい相棒になりそうな予感がしています。タップで5色のマナを出してくれます。5色マナ…そう…お気づきの通り相性の良い統率者はジョダーです!

 ジョダーはデッキの性質上、1ターンに2アクションとることが難しく、また行動が全て大振りなのでヘイトが高い割には弱い統率者でした。しかし、ジェガンサが相棒であれば動きが安定して1ターンにビッグアクションが2回行えるようになります。ジェガンサのデメリットである同色シンボルを複数含むカード(アヴァシンや全知など)が入れられない問題は常に付き纏いますが、ジョダーなら相棒にするメリットの方が大きいのではないでしょうか。他にもゴロスやニヴ=ミゼット再誕などとも相性は良いですが、ジョダーほどのベストマッチではないでしょう。

 次に見ていくのは孤児護り、カヒーラ、集めるもの、ウモーリ、巨智、ケルーガ、夢の巣のルールスです。

カヒーラに関しては猫デッキで見ることになると思いますが、特筆すべきことはないです。実質デメリット無しで初手にロードが要るのは純粋に強いと思います(小並感)。ウモーリ、ケルーガ、ルールカスに関してはデメリットが大きく、今の僕の知識では有効な相棒としての使い道は思いつかないです。

 お次は獲物貫き、オボシュ。ム◯ンダ◯ナみたいで格好いいです。こちらはジャイルーダとは逆でデッキに奇数しか入れられなくなります。このカラーで印鑑とタリスマンが使えないのはかなりキツく、デッキの選択肢としてはジャンド以外ありえないと思っています。

 ジャンドでこいつを相棒にするならやはりコルボルドでしょうか。コルボルドは殴り統率者としても優秀でオボシュのダメージ2倍と噛み合います。またコルボルドの横から出てくる波乱の悪魔やジュディスから2点飛んでくると思うとちょっとした脅威なように思えます。赤にはマナコストが奇数で点数を飛ばせるカードが山ほどあるので可能性は感じます。

 最後は黎明起こし、ザータ!!このカードは公開当初から話題を呼んでおり、その理由は厳かなモノリスもしくは玄武岩のモノリスと合わせると無限マナコンボになるためです。あと何と言っても

可愛い(ここ重要)!!

 ザーダを相棒にするということは初手にPower Artifactを確定で持っているのとほぼ同義であり、青単もびっくりなコンボ速度を叩き出すに違いありません。相棒にした時の構築制限はデッキのパーマネントが全て起動型能力を持っていることで、多くのクリーチャーとエンチャントが入れられなくなります。ただ、ザータを相棒に据えた場合、基本的な勝ち手段はモノリスから無限マナを捻出してバリスタなどから無限点を顔面に叩き込むことになるので大きなデメリットになるようには思えません。では、このザータはどのようなデッキで活躍するのでしょうか?

 クリーチャーとエンチャントに制限があるが、インスタント・ソーサリーに制限のないザータはジェスカイカラーのデッキで活躍してくれるに違いありません。青のカウンターとアーティファクト サーチでザータをバックアップしてやれば超速攻で無限マナコンボが決められるでしょう。そんなザータと相性バッチリのお相手がちゃんといます!それはカイカ!

 カイカはデッキの大部分をインスタント・ソーサリーに割いているため、構築を大きく曲げることなくザータを入れることができるでしょう。また起動型能力で出せるマナが赤なのでザータとの噛み合いも良いです。

 しかし、無限マナを捻出しても勝ち手段が引けなくては意味がありません。そんな時にはきっと我らが大いなる歪み、コジレックがプレイヤーを救ってくれることでしょう。威迫の下に書いてある染みのお陰でコジレックはデッキに入れることができるんですね(笑)豊富なマナファクトとカイカが生成するスピリットがいるので素キャストもそれほど困難ではないのではないでしょうか。

 今回は新システム”相棒”について考察してきました。やはり新システムの導入というものは一朝一夕では上手くいかないもので、今回の紹介した相棒持ちクリーチャーの大半が相棒としての採用は見込めないと考えられます。ジャイルーダとオボシュもぴったりの統率者はいるものの相棒にすることのデメリットが大き過ぎるので個人的な見解を申しますと入れない方が良いです(足を引っ張るだけの相棒って…それはもう”相棒”じゃないですよね…)。一方で、ザータは明確な勝ち手段として、ジェガンサは統率者のサポーターとして大いに活躍してくれるに違いありません。喩えるなら前者はピ◯チュウで後者は君島◯彦ですかね。

 彼らは良き”相棒”としてこれからのEDH環境を盛り上げていってくれることでしょう。

追伸

 モチベがあれば後日、ジョダー×ジェガンサとカイカ×ザーダの構築記事書きます。

#EDH

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