第一回部内戦決勝レポート~オボシュvsルールス~

執筆者紹介(小林):国家試験を控えた6回生。最近は競技を退き統率者でぼちぼち遊ぶ程度。その代わりサークルの活動に最後の力を降り注いでいる。なお部内戦は8人中7位(泣)。

今回は先日行われた部内戦の決勝戦をお送りしようと思う。

さて、カバレージの前に今回の部内戦のルールを確認しよう。フォーマットはスタンダード、BO3、部員8人によるスイスドローで行われた。初開催ということもありマッチングやその他連絡にややてこずったが、順調に大会は進められた。

決勝は4回生のCottonと新入生のRyotoの新旧対決。先輩の意地を見せるのか、それともルーキーの快進撃か。

試合開始の合図とともにアリーナのフレンド対戦が接続されるとそこには二人の相棒、オボシュとルールスの姿が。

そう、ラクドスサクリファイス対決である。

<ゲーム1>

先攻を手にした新入生のRyotoは《寓話の小道》でターンを終える。対してCottonは沼から《どぶ骨》を繰り出す。

2ターン目、Ryotoは山と沼をそろえ《鋸刃蠍》と、この対戦のキーカード《魔女のかまど》を展開。これを見てCottonは少し考えた後《どぶ骨》でコンバット、Ryotoは《鋸刃蠍》との相打ちを選択した。

そう、ラクドスサクリファイスミラーは、このような細かいコンバットや生贄に捧げるのか否かといった小さな選択が積み重なって勝敗を分ける、非常に難しいマッチなのだ。

相打ったのを見届けてからCottonも《魔女のかまど》と《大釜の使い魔》を展開する。

3ターン目は《ロークスワイン城》《死の飢えのタイタン、クロクサ》、《大釜の使い魔》と展開したRyotoに対し、Cottonは《大釜の使い魔》でコンバット。これは相打ちとなり、《囁く兵団》と《寓話の小道》でターンを返す。

次ターン、《囁く兵団》を《初子さらい》しようとしたRyotoだったがもちろんこれはかまどで回避。疑似的な除去となった後、ここで《夢の巣のルールス》を呼びだす。しかしこのターンはもうマナはなく、墓地からさらにクリーチャーを唱えることはなかった。これをチャンスと見たCotton、すかさず《夢の巣のルールス》を《初子さらい》しようとし、やはりこれもかまどで回避、疑似的な除去となる。

さらわれるくらいなら食べる。想像すると悲惨

気づけば盤面は猫かまどのみで、クロクサで手札を責めたRyotoに対し、オボシュを温存しているCottonというアドバンテージゲームをくりひろげていた。

5ターン目、ここで大きくアドバンテージが傾く。メインに猫かまどを起動したRyotoが唱えたのは《リックス・マーディの歓楽者》!1枚の手札がいっきに3枚になる。

頭蓋骨の数はドローの数

返しでCottonの盤面に《獲物貫き、オボシュ》が登場するも、Ryotoは《死住まいの呼び声》で《夢の巣のルールス》を戦場に呼び戻す。

相棒よ、もう一度

何とか食らいつきたいCottonは猫かまどで《どぶ骨》を戻すのみ。Ryotoはかまどをさらに1枚追加しこれは決まったかと思われたが意外や意外、オボシュの4/5のボディと猫かまどがRyotoの小型クリーチャーの攻撃を許さない。唯一突破できそうなクロクサはなかなか2枚目の山が来ず墓地もかつかつで戦場に戻れない。

結果、お互い猫でライフを吸いあう泥試合となり、かまどを多く所持しているRyotoがライフ有利。

Cottonのライフが10に近づいたころ、ついに先輩の意地を見せる時が来た、《波乱の悪魔》の登場である。

ルールスでは使えないMr.サクリファイス

そこからはあっけないものだった。ただでさえ猫かまどで2点だが、オボシュで4点ばらまくのだから…。

全てのクリーチャーが焼き尽くされたRyoto、無念の投了。

<ゲーム2>

先攻Ryotoは《血の墓所》タップイン。対してCottonは沼から《どぶ骨》。

2ターン目、Ryotoは《戦慄集の解体者》を繰り出し、寝ている《どぶ骨》を横目にパンチ、2/2にサイズアップ。

1対2交換を防ぐべくCottonは《血の墓所》タップインでターンを返し、《どぶ骨》で《戦慄衆の解体者》ににらみを利かせる。それならばとRyotoは《忘れられた神々の僧侶》《鋸刃蠍》をテンポよく展開しターン終了。

次のターンCottonは《紋章旗》で黒を選び《鋸刃蠍》を展開。

4ターン目、クリーチャーが出てきたならとすかさず《戦慄集の解体者》でコンバットに向かうRyoto。《どぶ骨》と相打ちし蠍にダメージを与えて1対2交換を成立させると《大釜の使い魔》《夢の巣のルールス》を展開、勝負に出る。

ルールスだけは許さんと《残忍な騎士》でしっかり除去。次のターンRyotoがコンバットだけでターンエンドを迎えると2枚目の《残忍な騎士》で《忘れられた神々の僧侶》も除去、騎士本人も着地させる。

《迅速な終わり》の方で呼ぶ人はいるのか

とはいえライフを払っているCotton。Ryotoが《残忍な騎士》を《初子さらい》して総攻撃を仕掛けるとそのライフは10となる。ついでに《魔女のかまど》も持っていたRyoto、お役御免の残忍な騎士》をグツグツ煮込んで食べ物を作る。

ライフを回復したいと、2体目の《残忍な騎士》を戦場に送り込んだCottonは自分の騎士に《初子さらい》!猫かまどが寝ているタイミングを狙って3点ドレインに成功する。さらに《どぶ骨》を再び戦場へ。

Cottonペースに傾いてきたと思われたが、フレッシュな新入生さすがトップもフレッシュ、《死の飢えのタイタン、クロクサ》をたたきつける。このターンに《鋸刃蠍》を生贄に捧げて脱出することもできたが、返しの《獲物貫き、オボシュ》を警戒してエンド。

《死の飢えのタイタン、クロクサ》に備えて《獲物貫き、オボシュ》を呼びだしたCottonは《どぶ骨》でコンバットに向かう。当然これは《鋸刃蠍》と相打ち、これが5枚目のカードとなり《死の飢えのタイタン、クロクサ》脱出に成功。

返しのターン、祈るようにドローするCottonだったが、あざ笑うかのような《山》。

筆者の好きな山はこれ

一方、ノりにノっているRyotoはトップから本日二度目の《リックス・マーディの歓楽者》をきめ手札を補充し《忘れられた神々の僧侶》も追加。

Cottonはなんとか《初子さらい》を引き当て、《死の飢えのタイタン、クロクサ》をさらい攻撃を仕掛けるも、生贄に捧げるには至らずクロクサはRyotoの元へと戻っていく。

我に返った《死の飢えのタイタン、クロクサ》がCottonに牙をむくと、そのライフはわずか6。オボシュとの相打ちの末、再び脱出。

トップがまたも《山》なのを確認するとCottonは投了ボタンへとカーソルを合わせるのだった。

<ゲーム3>

先攻Cottonは3回連続の《どぶ骨》、後攻Ryotoは《大釜の使い魔》でスタート。

2ターン目はお互い《魔女のかまど》と《大釜の使い魔》を追加し長期戦に備える。

が、しかしここでCottonの土地がストップ。手札に3枚の《紋章旗》を抱えたまま何もできないCottonを置き去りに、《魔女のかまど》《死の飢えのタイタン、クロクサ》《夢の巣のルールス》と次々に展開。

何とか土地を引き《紋章旗》《囁く兵団》で盤面を作るがとても追いつかない。

―どうしたら―

考えるCotton。

しかしどれだけ考えても覆せないリソースがあった…

時間切れでCotton、敗北。

Ryoto 2-1 Cotton

Ryoto Win!

第一回部内戦は新入生の鮮やかなデビューで幕を閉じた。

これからの活躍が楽しみである。

優勝
準優勝

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